佐賀大学 食資源情報学分野


本研究分野では、食資源情報学に関わる教育と研究を行っています!


担当教員:
北垣浩志
Hiroshi Kitagaki

メール ktgkhrs (atmark) cc.saga-u.ac.jp
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就職先

1年生対象 情報基礎概論の講義の資料はこちら

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第一回情報基礎概論講義の概要

 現代の大学は、古代ギリシャのアカデメイアやリュケイオンに端を発しています。古代ギリシャのポリスは、自由市民と奴隷民に分かれる社会でした。
 そこでは、自由市民は自由を享受する一方で、民主主義を担う責任を負っていました。
 リベラルアーツとはそのような社会状況で、責任ある自由市民を育成する目的で行われた教育です。古代ギリシャの若者は、リベラルアーツを学び、その後成人して民主主義を担っていきました。
 その後、古代ギリシャの教育の理念は万民法を生み出したローマ帝国やフランク王国に多く見られた修道院学校、アッバース朝ペルシャのマドラサなどに引き継がれていきました。
 これらの社会では奴隷制は残っていたものの、奴隷にもある程度の人権的配慮は行われており、奴隷階級から自由市民階級への移動もあったことがわかっています。
 リベラルアーツ教育は本格的には11世紀にイタリアのボローニャに法学を教える大学ができ、そこで復興したと言えます。
 この大学という制度は、500年-600年のローマ教会との相克を経て、17-18世紀にはニュートンやボイル、ラボアジェなどの知の巨人を生み出します。
 この時期の科学革命は産業と社会を大きく変革し、大学という教育機関の主要な教育は科学技術に変わっていきましたが、リベラルアーツ教育は依然としてほとんどの欧米の大学で維持され、知識人の基礎でありつづけました。
 本講義ではまずリベラルアーツ教育とはなにかを押さえながら、データサイエンスの基礎について学んでいきます。